2017.04.05 軟水系アピストグラマの繁殖に関する考察

昨日の卵を見た時点で何となく嫌な予感がしていたのが当たりました。

考え得る原因と対策に関してまとめています。

中心部が主に水かびが発生し、約6割ほど除去しました。大事な事を忘れていてGHの測定をした結果3ありました。これだけでも死卵の発生は予測できたのではじめからなにかしらで静菌やカビの予防の対策をとるべきでした。


こうなっては焼け石に水とも言うのですが、メチレンブルーを5滴入れておきました。

カビ予防に加えて死卵は染色されるので除去が容易になるとは思います。メチレンブルーの濃度に関しても幾らかの試行が必要そうです。

この処置に関しては必須では無いかもしれませんが、知識に抜けがあると不意を突かれる形になるので入念にいこうと思います。




今回感じたのは軟水系のアピストグラマは殆どの種類に於いて小卵で多産が多いですが、恐らくその水質ではカビやその他の雑菌の繁殖を抑えられるからかと思われます。

死卵の発生に関しては昨夜の時点でやや異常が見受けられたので卵の密度による酸欠ではなく、総硬度や栄養塩類による卵若しくは精子へのダメージかと思われます。




卵や孵化稚魚の免疫力や硬度物質に対する耐性が低く、その代わりに軟水環境に適応し易い体になっているのかもしれません。



納豆菌や放線菌を利用した病気予防の考え方もありますので、その方面からの対策も検討しています。

具体的には納豆菌の数が多い場合は糸状菌のカビ類は胞子から発芽が出来ないらしいです。しかしながら水カビに関しては陸上のカビとは異なり卵菌の類いとなり、この限りでもないかもしれません。

ただし、微生物層の安定した水槽に於いてはカビの発生は稀で卵菌自体はそういう意味では弱い生物に含まれると考えられます。

一方放線菌の類いに関しては抗生物質をつくる細菌として有名です。


微生物資材による対策も有効にはなると考えられるので現在検討を進めています。

安価で安定的に手にはいるものから選定していく予定です。


ミウアの産卵までは、前回が3月14日と1ヶ月空かずにできているので、更に環境の整備をすすめていく予定です。



もう一点ありまして、ウィルヘルミィが再び産卵しました。

こちらは前回が3月24日です。前回から12日目での産卵となります。

ミウアとくらべて間を開けて生んでいるので助かります。

数はそう少なくはないので水質やその他の環境に関して大きな問題は無いと見ています。



ここのところ失敗続きですが、アピストグラマのブリードの今後の課題としてはミウアやメガプテラ、エリザベサエ等の軟水種の安定的なブリードが出来るように再現性の高いシステムの構築を目指しています。

ソイルを用いて水かえを伸ばす形で繁殖に持っていくことは可能ですが、再現性に欠けるものがあります。



机上の理論で終わらぬように結果を出せるように努力していきます。




物の見方としては、熱帯魚の他の分野での応用も可能だとは思うので、形が出来てきたらまとめていこうと思っています。