2017.04.24 セラミックろ材の寿命

一般的に流通しているセラミックろ材の寿命に関して個人的な考えをまとめました。



写真はありませんし、検証もしておりませんので文章だけの記事になります。


セラミックろ材の長所としてコーラルサンドやカキガラ等のろ材と比較して水に溶けることがないため、形状を長持ちさせることができる点があります。


そのため物理的な損耗がなく交換の必要がない様に考えてしまいがちです。

販売しているメーカー側からはPHの変動が大きくなった場合に交換と記載されていたり、一定期間で交換の記載されている場合もあります。


交換の目安としては、メーカー側の意見がそのまま当てはまる部分があります。

やはり水槽環境で多孔質の物をつかうとなると目詰まりは必ず発生します。内部の構造が潰された状態になれば、表面のみでろ過する形になり完全に好気的な流れの早い反応を好む微生物が優勢になります。

そのため、酸化のみが進む環境となり、酸化された干渉作用の小さい水質へと傾きPHの急変を招きます。


期間に関しては一定のとは言えませんが、セラミックスろ材のみを使用したろ過でPHがあまりに急に下がる場合はろ材の目詰まりもありうると考えても良いと思います。


粗めスポンジやドライボールのようなプラスチック等のろ材の場合は上の限りではなく初めからそういう挙動のろ材と考えた方が良いです。


ろ材の目詰まりが起きるとろ過能力が下がり苔の発生や、生体の代謝が阻害され不調も起こりやすくなるため、早めに気付くことが重要です。




簡潔にまとめると交換時期としてはPHの変動が激しい場合や、病気が出ていないにもかかわらず魚が餌をやっても太らない場合、その他、苔が急に増えたり水が白濁したりもあります。

所謂水槽のキャパシティーオーバーになったようなかんじがでてきます。



ろ材の交換は全て取り替えなければかなりざっくりやってもろ過の微生物はすぐに定着します。


スポンジフィルターや投げ込みのフィルターの場合も詰まったものを回すと良くはないのでまめな手入れが肝要です。



ろ過の微生物の定着試験は機会を見て行う予定です。結果が出たら報告させていただきます。



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